旭川で生まれ、旭川とともに成長してきたキシイ
100年の節目を迎え、次の時代へ歩み出す
創業者・岸井良太郎の出身は愛媛県。大正の初め頃、知人を訪ねて旭川へやってきたのがすべての始まりでした。川が多く地下水脈の豊かな旭川は、地面に穴を掘ればすぐに水が湧き出るような土地で、鉄製のパイプを打ち込むだけで手押しポンプの井戸を作ることができました。このことを知った良太郎は、この地に大きな可能性があることを直感し、移住することを決めました。
1917年(大正6)、良太郎は西神楽市街に岸井良太郎商店を創業。当時の旭川は産業・経済の基盤が確立し、道北の中心地として急速に発展していた時期で、農地開拓が進み、都市部の人口も急激に増加していました。時代の流れに乗り順調に業績を伸ばしてきた岸井良太郎商店は、西神楽から旭川市1条10丁目に店舗を移し、ポンプ・鉄管・バルブ・コック等の卸売業へと事業を拡大。井戸や農業用水などの水関係だけでなく、ガスや空調などの配管、ポンプやボイラーなどの設備機器、住宅設備品など取扱品目も多様化していきました。